住所 : 慶尚南道 昌寧郡 游漁面 ドゥントキル62
牛浦トキはかつて北東アジアや韓国全域でよく見られる鳥であったが、無闇な農薬の撒布や生息地の破壊などによってその数が急激に減り、国際保護鳥として指定された。
韓国では1979年板門店の近くで最後に見られてからその姿を消していた。
牛浦トキ復元事業は、中国から2008年に洋州と竜亨という雄雌のつがい一組と2013年白石、金水というオス2羽の寄贈を受けて人工繁殖を始め、その4羽のトキを復元計画から10年ぶりに約300羽まで増やすことに成功した。2017年からは鳥インフルエンザ(AI)や自然災害に対応するために、丈麻分散センターでトキを分散し、管理している。
2019年には絶滅40年を迎えてトキ40羽を放鳥した後毎年40羽ほどのトキを放鳥しており、牛浦沼付近を自由に飛び回り餌を食むトキをしばしば目にすることができる。
牛浦トキの復元の意味は、牛浦沼でトキが生きていける生息地を復元し、無事に自然に返すことで、生物多様性を確保し、健康な生態環境を復元することである。さらに、安全な食べものを生産することで、地域発展とともに人と自然が共生できる社会づくりを目指すことである。