- 住所 : 慶尚南道昌寧郡昌寧邑火旺山観龍寺ギル171
- 指定番号 : 宝物
- 指定日 : 1963.1.21.
- 時代 : 朝鮮初期と推定
新羅時代に創建されたと言われていますが正確な年代は未詳で、建築手法上からは朝鮮初期と推定される小仏堂です。
事蹟に薬師殿が壬辰倭乱当時に唯一焼失を免れたと記録された点と、その後山崩れにより災いを被ったという記録があります。
この薬師殿は柱心包系に属する切妻屋根の建物で、正面の柱の間を3分して左右にはブッマギ窓を固定し、中央部は両開き戸になっており、栱包は4つの柱の上にのみ施されています。
この建物は栱包の組み手と肘木の2つの山彌の根、また、牛尾樑の平桁と母屋桁、エンタシスを用いた柱などの特徴を持っており、朝鮮初期の建物様式がよく現われています。