- 住所 : 慶尚南道昌寧郡昌寧邑松峴里 288
- 指定番号 : 宝物
- 指定日 : 1963.1.21.
- 時代 : 朝鮮時代
朝鮮王朝時代に重修されたと思われる氷庫です。これは、構造様式の側面と蔵氷の民族文化がその当時に制度化され、盛んであった点から推定することができます。この氷庫は、封土もほぼ完全で、外部の形はまるで巨大な古墳のように見え、背後に流れる小川と直角になるよう南北に長く構築されています。
氷室の入口は南側に設けられていますが、左右に長大石を横方向に積み上げて天井を構成しており、天井には外部へ通じる換気孔が2ヶ所設置されています。
壁は雑石で積み上げられていますが、平たい房壁となるように表面が治石されています。このような構造様式は石氷庫の典型的な慶州や安東の石氷庫と同一ですが、規模においてはこの石氷庫がやや小さいといえます。
石氷庫の右側に残る碑には「崇禎紀元後再壬戌二月初一日女四月初十日畢」と刻まれており、朝鮮英祖18年(1742)に県監である申曙が逐造したと記されています。(氷室の長さ= 13.05m、虹霓の高さ= 約4.75m、幅= 4.65m)