昌寧邑玉泉里292 観龍寺 韓式家屋のひとつである入母屋造の多包様式の建物で、朝鮮時代中期以前 の特徴を比較的よ表現している観龍寺大雄殿は、釈迦牟尼仏、薬師如来 石、阿彌陀仏を奉っている。建物内部の天井は、井戸の丁子模様に組まれ ており、中心部分を高くしている点が特徴である。
昌寧邑玉泉里292 観龍寺 観龍寺薬師殿に奉られている仏像である。表 現技法を見てみると、龍船台石造釈迦如来座 像(宝物第295号)に倣って作られたと思われ る。仏像を支える台座は、上・中・下台すべ てを備えているものの、連続した亀などで蓮 華を表現している部分が特殊である。高麗時 代にこの土地の職人が、龍船台石造釈迦如来 座像を手本にして、頭部に表現されている半月 模様や形式化された細部の表現技法などを使っ て彫ったものと思われる。