牛浦トキ復元事業は、中国から2008年に洋州と竜亨という雄雌のつがい一組と2013年白石、金水というオス2羽の寄贈を受けて人工繁殖を始め、その4羽のトキを復元計画から10年ぶりに約300羽まで増やすことに成功した。2017年からは鳥インフルエンザ(AI)や自然災害に対応するために、丈麻分散センターでトキを分散し、管理している。さらに、韓国で絶滅してから40年が経った2019年に40羽のトキを放鳥し、牛浦沼の空を自由に飛ぶトキの姿を目にすることができた。
牛浦トキの復元の意味は、牛浦沼でトキが生きていける生息地を復元し、無事に自然に返すことで、生物多様性を確保し、健康な生態環境を復元することである。さらに、安全な食べものを生産することで、地域発展とともに人と自然が共生できる社会づくりを目指すことである。